反響営業とは? 不動産会社が成約率を高めるやり方と効率化の仕組み
反響営業とは何で、成果を出す鍵は何か
反響営業とは、広告や物件情報を見て問い合わせてきた顧客に対応する営業スタイルです。
すでに関心を持った相手が対象のため、新規開拓に比べて成約に至りやすい一方、初動の速さ、的確なヒアリングと提案、反響の質の見極め、そして追客のタイミングで成果に大きな差が生まれます。
属人化しがちな対応を仕組み化できれば、負荷や「きつさ」からも抜け出せるでしょう。
不動産会社で働いていると、日々の反響対応に追われながらも「なかなか成約につながらない」「対応が特定の担当者に偏っている」と感じる場面は少なくないと思います。
せっかくの問い合わせが成果に結びつかない。
そんなもどかしさを抱える営業担当者や管理者は多いのではないでしょうか。
本記事では、反響営業の定義と新規開拓営業との違いから、メリット・デメリット、向いている人の特徴、そして成約につなげる具体的なやり方、対応を効率化する仕組みづくりまでを順に解説します。
読み終えるころには、自社の反響対応をどう見直せばよいか、具体的なイメージを持てるはずです。
反響営業とは?――意味と「新規開拓(飛び込み・テレアポ)」との違い
反響営業の定義
反響営業とは、広告やWebサイト、チラシなどをきっかけに顧客側から問い合わせがあり、その反響に対応する形で行う営業スタイルを指します。
ポイントは、営業担当者から一方的にアプローチするのではなく、すでに商品やサービスに何らかの興味を持った顧客を相手にする点です。
不動産業界であれば、物件情報を見た顧客から「この物件について詳しく知りたい」という問い合わせが入り、そこから対応が始まります。
顧客はすでに一定の関心や検討意欲を持って連絡してきているため、営業担当者はゼロから興味を喚起する必要はありません。
相手がすでに関心を持っているという前提が、反響営業という営業スタイルの本質的な特徴だといえます。
新規開拓営業との違いと、反響が生まれる導線
一方、新規開拓営業は、飛び込み訪問やテレアポなど、営業担当者側から接点のない相手にアプローチする手法です。
相手がまだ興味を持っているとは限らないため、まずは関心を引き出すところから始める必要があり、心理的なハードルも高くなりがちです。
反響から成約に至る導線は、おおむね次のような流れで整理できます。
まず物件広告やWeb上の情報発信によって顧客の目に触れる機会をつくり、そこから問い合わせという行動が発生します。
営業担当者はその問い合わせに対応し、ヒアリングを経て提案を行い、最終的に成約へとつながっていきます。
新規開拓が「ゼロから接点をつくる」営業だとすれば、反響営業は「すでにできた接点をどう活かすか」が問われる営業だといえるでしょう。
不動産業界で反響営業が主流である背景
不動産の賃貸仲介や売買仲介では、この反響営業が主流になっています。
背景には、顧客が物件情報サイトや自社サイトで気になる物件を見つけ、そこから問い合わせを行うという行動様式が定着していることがあります。
かつて主流だった飛び込み営業などの泥臭い新規開拓は減少し、複数の物件情報サイトへの掲載や自社サイトでの情報発信を起点に、問い合わせを受けてから対応する流れが一般的になりました。
この構造ゆえに、不動産会社にとって反響対応の質をいかに高めるかが、営業成績を左右する重要なテーマだといえるでしょう。
反響営業のメリット・デメリット
メリット
反響営業には、いくつかの明確なメリットが存在します。
顧客側に『物件を探している』『購入や賃貸を検討している』という前提があるため、成約に至る確率が新規開拓と比較して高い傾向が見られます。
探している、購入や賃貸を検討しているという前提があるため、営業担当者はニーズに寄り添った提案に集中できます。
また、心理的な負担が少ないことも見逃せません。
新規開拓のように「話を聞いてもらえるかどうか」から始める必要がなく、顧客側から連絡をしてきている以上、対話の土台がすでに整っています。
これは担当者にとって精神的な余裕につながり、落ち着いた対応がしやすくなる要因にもなります。
さらに、顧客のニーズがある程度明確な状態からスタートできるため、的を射た提案がしやすいという利点もあります。
予算や希望条件、検討時期などをヒアリングしながら、顧客に合った物件や条件を絞り込んでいくことができ、結果として信頼関係を築きやすくなります。
丁寧な対応を積み重ねることで、単なる物件紹介にとどまらず、長期的な関係構築にもつながっていきます。
デメリット
一方で、反響営業には注意すべきデメリットも存在します。
最も大きな特徴は、反響がなければ営業活動そのものが始められない点です。
新規開拓のように自ら動いて機会をつくることが難しく、集客や広告の状況に営業成果が左右されやすい構造になっています。
問い合わせの数が減れば、それだけ成約の機会も減ってしまいます。
また、顧客は複数の会社や物件を比較検討している場合が多く、他社と天秤にかけられやすいという側面もあります。
同じような物件情報を複数のサイトで目にしている顧客も多く、対応のスピードや提案の質で差がつかなければ、あっさりと他社に流れてしまう可能性があります。
加えて、問い合わせへの即時対応や土日祝日の対応が求められる場面が多く、担当者にとって時間的な負荷が大きくなりがちです。
夜間や祝日に問い合わせが入ることも珍しくなく、対応体制が整っていないと担当者一人に負担が集中してしまいます。
さらに、反響の「質」には一定のばらつきが見られます。
今すぐ契約したいという顧客もいれば、情報収集段階の顧客もおり、すべての反響に同じ熱量で対応していると、時間や工数が非効率になってしまうことも起こり得ます。
集客にかかるコストも考慮すべき要素の一つです。
反響営業に向いている人・求められるスキル
向いている人・求められるスキル
反響営業に向いているのは、まず傾聴力に優れた人です。
顧客がどのような物件を求めているのか、予算や条件、検討の背景にある事情まで丁寧に聞き取る姿勢が、的確な提案の土台になります。
反響営業では初対面かつ限られたやり取りの中でニーズを引き出す必要があるため、対面の機会が多い新規開拓営業以上に、この傾聴力が問われる場面が多くなります。
次に求められるのが、提案力です。
ヒアリングで得た情報をもとに、顧客が気づいていない選択肢や条件の優先順位を整理し、納得感のある提案ができるかどうかが成約率を左右します。
また、反響営業では、日々の対応データや傾向を分析し、どのタイミングでどう動くべきかを考える戦略的な視点も重要になります。
感覚だけに頼らず、対応の型やパターンを振り返りながら改善していく姿勢が求められます。
こうした視点は、担当者個人の勘に依存しがちな反響対応を、再現性のある型に落とし込むうえでも欠かせません。
そして何より、問い合わせに対して迅速かつ的確に対応できることが必要不可欠です。
興味を持った顧客の熱量が高いうちに接点を持てるかどうかは、成約の可能性に直結する要素だといえます。
未経験でも活躍できるか
反響営業は、根性や気合いで数をこなす営業スタイルとは性質が異なります。
むしろ、頭を使い、対応の型や仕組みを整えながら戦う営業だといえるでしょう。
初動のスピード、ヒアリングの精度、追客のタイミングといった要素は、いずれも意識と工夫次第で誰でも磨いていける技術です。
そのため、これまでの営業経験の有無だけが成果を分けるわけではありません。
対応の手順や考え方をしっかり身につければ、経験の浅い担当者であっても十分に力を発揮できる余地があります。
必要なのは経験の長さではなく、初動対応やヒアリングといった一つひとつのステップを正しく理解し、実践できるかどうかです。
大切なのは、感覚に頼りきらず、対応の流れを言語化し、振り返りながら改善を重ねていく姿勢だと考えます。
成約につなげる反響営業のやり方――実務のステップとコツ
初動が命:反響への即レス・一次対応の質
反響営業において、最初の対応スピードは成果を大きく左右する要素です。
問い合わせをした顧客は、その瞬間に最も関心が高まっている状態にあります。
対応が遅れるほど熱量は下がり、他社へ問い合わせが流れてしまう可能性も高まります。
実際、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が2024年10月に発表した「不動産情報サイト利用者意識アンケート」によれば、物件を契約した人が不動産会社の対応に満足した理由として「問合せに対するレスポンスが早かった」が賃貸で56.5%、売買で59.8%と、いずれもトップに挙げられています。
一方、不満だった理由でも「問合せをしたら返答が遅かった」が賃貸・売買ともに2番目に多く挙げられており、対応スピードが顧客満足・不満の両面で大きな分かれ目になっていることがうかがえます。
(出典:不動産情報サイト事業者連絡協議会「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」2024年10月25日)
一次対応の質を高めるためには、いくつかの具体的な工夫が有効です。
まず、問い合わせを受けてから可能な限り短時間で一次返信を行う体制を整えること。
すぐに詳細な回答ができない場合でも、「確認して折り返します」といった一報を入れるだけで、顧客に安心感を与えられます。
また、よくある質問や物件確認の初回連絡には、あらかじめ用意したテンプレートを活用することで、返信までの時間を短縮しつつ、対応品質を一定に保つことができます。
加えて、担当者が不在の場合でも別の担当者が引き継げるよう、問い合わせ内容や対応状況を共有できる仕組みを整えておくことも、対応漏れを防ぐうえで重要です。
初動の速さと丁寧さを両立させることが、反響営業における成約率向上の第一歩になります。
ヒアリングで顧客のニーズ・温度感を掴む
一次対応のあとに重要になるのが、顧客のニーズと温度感を的確につかむヒアリングです。
単に希望エリアや予算を聞き出すだけでなく、なぜその条件を重視しているのか、どのような暮らしや生活の変化を想定しているのかといった背景まで踏み込むことで、提案の精度は大きく高まります。
顧客が何に興味を持って問い合わせてきたのか、その原点を正確に把握することが、的確なヒアリングの出発点になります。
また、顧客がどの程度検討が進んでいるのか、いつまでに決めたいと考えているのかといった温度感を見極めることも欠かせません。
今すぐにでも動きたい顧客なのか、情報収集の段階なのかによって、その後の対応スピードや提案の仕方は変わってきます。
ヒアリングの際は、一方的に質問を重ねるのではなく、顧客の話に耳を傾けながら会話の中で自然に情報を引き出していく姿勢が大切です。
顧客自身も気づいていない優先条件を、対話を通じて一緒に整理していくくらいの意識を持つと、信頼関係の構築にもつながります。
顧客に合わせた提案と信頼構築
ヒアリングで得た情報をもとに、顧客一人ひとりに合わせた提案を行うことが、反響営業の核となる部分です。
条件に完全一致する物件がなくても、優先順位を踏まえたうえで代替案を示すなど、顧客の立場に立った提案ができるかどうかが問われます。
比較検討されやすい反響営業において「選ばれる」ためには、提案内容だけでなく、対応そのものへの信頼感も重要な要素になります。
物件のメリットだけを強調するのではなく、気になる点やデメリットについても誠実に伝える姿勢は、かえって顧客からの信頼を高めることにつながります。
情報を出し惜しみせず、根拠を示しながら丁寧に説明することで、顧客は「この担当者になら任せられる」と感じやすくなります。
短期的な成約だけを狙うのではなく、長期的な信頼関係を築く意識を持つことが、結果的に成約率の向上にもつながっていきます。
追客:温度感に応じたタイミング営業
問い合わせがあったすべての顧客が、すぐに成約に至るわけではありません。
検討中の見込み客に対しては、温度感に応じたタイミングで適切にフォローを行う「追客」が重要になります。
検討度合いが高い顧客には、比較的短いスパンで連絡を取り、新着物件の情報や条件に合う提案を積極的に届けるとよいでしょう。
一方で、情報収集段階の顧客に対して頻繁に連絡を重ねると、かえって負担に感じられてしまうこともあります。
相手の状況に合わせて連絡の頻度や内容を調整する意識が必要です。
温度感に合わない一律の対応を続けていると、かえって関係が離れやすくなるため、顧客ごとに適したフォローの間隔を見極めることが追客の質を左右します。
追客の際は、売り込み色の強い連絡ばかりではなく、エリアの相場動向や新着情報など、顧客にとって有益な情報を届けることで、関係性を維持しやすくなります。
そのうえで、検討状況に変化があったタイミングや、条件に合致する物件が出たタイミングを逃さずに再アプローチすることが、成約につながる追客の考え方だといえます。
反響の質を見極めるスクリーニングと、振り返り(PDCA)
すべての反響に均等に時間をかけていては、対応の効率は上がりません。
検討度合いや条件の明確さなどをもとに反響の質を見極め、優先度をつけて対応する「スクリーニング」の視点が重要になります。
アクティブな顧客と将来客を見分け、それぞれに適した対応スピードや工数を配分することで、限られたリソースを有効に使うことができます。
すべての反響に同じ熱量で向き合うのではなく、見極めに応じてかける工数を変える視点が、効率的な対応には必要です。
また、対応から成約に至るまでの一連の流れを定期的に振り返ることも欠かせません。
どのタイミングの対応が成約につながったのか、逆にどこで見込み客を逃してしまったのかを分析し、次の対応に活かしていく。
こうしたPDCAを回す習慣が、担当者個人だけでなく組織全体の反響営業の精度を底上げしていきます。
反響営業を効率化・仕組み化する――ツールと運用体制
反響対応を早く・漏れなくする仕組み
反響対応において、初動の速さと漏れのなさを支えるのが、問い合わせ管理の仕組みです。
複数の物件情報サイトや自社サイトなど、さまざまな経路から入ってくる問い合わせを一つの場所で一元管理できれば、対応状況の把握や担当割り振りがスムーズになります。
また、営業時間外の問い合わせに対して自動応答や自動返信を設定しておくことで、顧客を待たせる時間を最小限に抑えることができます。
担当者への通知を即座に飛ばす仕組みを整えておけば、外出中や商談中であっても、問い合わせの発生にすぐ気づける体制がつくれます。
こうした仕組みは、特定の担当者の頑張りに依存せず、組織として初動のスピードを底上げするための土台になります。
ツールの選び方は会社の規模や運用体制によって異なりますが、問い合わせの取りこぼしをなくし、対応の初速を上げるという目的は共通しているといえるでしょう。
例えば、反響が電話・メール・Webフォームなど複数の経路から届く不動産会社では、経路をまたいで一つの画面で状況を確認できるかどうかが、対応漏れを防ぐうえで重要な判断基準になります。
繁忙期に反響が集中しても対応の質を落とさずに済むよう、自社の反響件数や体制に見合った仕組みを見極めることが、無理なく運用を続けるために必要です。
顧客・営業管理(CRM/SFA)と追客の自動化
顧客情報や商談の進捗を一元管理するCRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)の仕組みも、反響営業の効率化には欠かせません。
誰がいつ、どのような対応を行ったのかが可視化されていれば、担当者が変わっても引き継ぎがスムーズになり、対応の抜け漏れを防ぐことができます。
さらに、追客のタイミングを自動的に通知したり、顧客ごとの検討状況に応じてフォローすべき内容を管理したりする機能を活用すれば、追客の質と継続性を保ちやすくなります。
担当者の記憶や勘に頼った追客は、どうしても対応漏れやタイミングのずれが生じがちですが、仕組みによって可視化することで、そうした属人的なばらつきを抑えられます。
こうしたツールはあくまで対応を支える手段であり、導入すること自体が目的化しないよう、自社の運用フローに合った形で活用することが大切です。
例えば、担当者ごとの対応履歴や商談の進捗が一覧で確認できるようになれば、担当者が変わった際に顧客へ同じ質問を繰り返してしまうといった事態を防ぎやすくなります。
顧客対応の質を継続的に高めていくためには、こうした仕組みを使いこなす運用ルールの整備も必要になります。
属人化・即レス依存から脱却する運用体制づくり
反響対応が特定の担当者に集中してしまう属人化や、際限のない即レス依存は、現場の疲弊を招く大きな要因です。
これを防ぐには、ツールの導入だけでなく、運用体制そのものを見直す視点が欠かせません。
まず、対応の役割分担を明確にすることが有効です。
一次対応と本格的な商談対応を分けたり、時間帯によって対応担当を交代したりすることで、特定の個人に負荷が偏る状況を避けられます。
また、対応のルールやフローをあらかじめ言語化しておくことで、経験の浅い担当者でも一定水準の対応ができるようになります。
例えば、平日の日中は担当者ごとの持ち回り、夜間や休日は当番制にするといった役割分担を決めておくだけでも、特定の担当者に問い合わせが集中する状況を防ぎやすくなります。
営業活動全体を特定の個人に依存させない体制づくりこそが、持続的に成果を出すために必要な土台になります。
加えて、対応状況や顧客情報をチーム内で共有する習慣を根づかせることも重要です。
情報が個人の中に留まってしまうと、担当者が不在のときに対応が滞ってしまいます。
仕組みと運用ルールの両輪で、持続可能な反響対応の体制を築いていく視点が求められます。
反響営業が「きつい」と言われる理由と対策
きついと言われる構造的な理由
反響営業が「きつい」「やめとけ」と言われる背景には、いくつかの構造的な理由があります。
一つは、業績が反響数という自分でコントロールしにくい要素に左右されやすい点です。
広告や集客の状況によって問い合わせの量が変動するため、頑張りだけではどうにもならない場面が生じます。
また、問い合わせへの即レスや土日祝日の対応が求められる場面が多く、時間的な拘束感が強くなりやすいことも挙げられます。
加えて、クレームや条件の合わない問い合わせへの対応も受け止める必要があり、精神的な負担につながりやすい面があります。
さらに、顧客が複数の会社を比較検討していることが多いため、条件面での価格競争に巻き込まれやすいという側面も、きつさを感じる要因の一つとなっています。
こうした背景に加え、不動産業界特有の繁忙期(2〜3月の引っ越しシーズンなど)と閑散期の差の大きさも、負荷を感じやすくする要因の一つです。
繁忙期には反響が集中して息つく間もない一方、閑散期には成果が出しにくく焦りを感じやすいという、波の大きさそのものがストレスにつながることもあります。
抜け出すための打開策
こうした構造的な負担から抜け出すためには、いくつかの視点が有効です。
反響営業のきつさは、個人の頑張りだけで解決しようとするほど深刻化しやすいため、営業活動そのものの仕組みを見直す視点が欠かせません。
まず、反響を待つだけでなく、自社で見込み客を生み出す仕組みを持つことです。
自社サイトでの情報発信や既存顧客からの紹介など、反響の入口を自ら広げていくことで、外部要因への依存度を下げることができます。
また、価格や条件だけで比較されない「選ばれる理由」をつくることも重要です。
丁寧な対応や専門的な提案力、地域に根ざした情報力など、他社との差別化ポイントを意識的に打ち出すことで、価格競争に巻き込まれにくくなります。
さらに、即レス依存の負担については、個人の努力だけに任せるのではなく、仕組みと運用体制によって緩和していく視点が欠かせません。
役割分担や対応ルールを整えることで、特定の担当者に負荷が集中する状況を防ぎ、持続可能な働き方につなげていくことができます。
こうした対策を一つずつ積み重ねていくことで、反響数の増減に一喜一憂せず、腰を据えて営業に取り組める環境を少しずつ築いていくことができます。
反響営業が多い業界
反響営業は不動産・住宅業界に限らず、さまざまな分野で活用されている営業スタイルといえます。
代表的な例として、保険・金融分野が挙げられます。
資料請求や相談予約といった形で顧客から接点が生まれ、そこから担当者が対応する流れは、不動産と同じく反響営業の典型といえます。
顧客はすでに保障や資産形成への関心を持って問い合わせているため、ヒアリングを通じたニーズの深掘りが成約の鍵を握ります。
自動車業界も同様に、Web上の資料請求や試乗予約をきっかけに、販売店の担当者が対応する反響営業のスタイルが定着しています。
顧客の使用目的や予算に応じた提案が求められる点は、不動産業界とも共通しているでしょう。
その中でも、不動産・住宅業界は特に反響営業が主流となっている分野です。
物件情報サイトや自社サイトへの掲載を通じて顧客の目に触れる機会をつくり、そこから問い合わせ、来店や内見といった行動につながっていく導線が確立されています。
賃貸仲介であれば物件を探している顧客からの問い合わせ、売買仲介であれば購入や売却を検討している顧客からの相談が起点となり、いずれも初動の対応スピードとヒアリングの質が成果を左右します。
高額な取引であることが多い不動産だからこそ、顧客は複数の会社や物件を比較検討する傾向が強く、反響対応の丁寧さや提案力が、他業界以上に成約率に直結しやすい業界だといえるでしょう。
よくある質問
Q1.反響営業と新規開拓営業の違いは何ですか?
反響営業は、広告や問い合わせなどをきっかけにすでに関心を持った顧客に対応する営業スタイルです。
一方、新規開拓営業は、飛び込みやテレアポなど、接点のない相手から自らアプローチする営業スタイルを指します。
Q2.未経験でも反響営業はできますか?
反響営業は根性論ではなく、対応の型や仕組みを整えて戦う営業です。
ヒアリングや提案の考え方を身につければ、経験の浅い担当者でも十分に力を発揮できる余地があります。
Q3.成約率を上げるにはどうすればよいですか?
問い合わせへの初動対応を速めること、丁寧なヒアリングで顧客のニーズと温度感を把握すること、そして温度感に応じた追客を継続することが重要です。
Q4.反響が少ないときはどうすればよいですか?
反響を待つだけでなく、自社サイトでの情報発信や既存顧客からの紹介など、自ら見込み客を生み出す仕組みを持つことが有効です。
まとめ
反響営業は、問い合わせを「待つ」だけの営業ではありません。
初動のスピード、ヒアリングの精度、提案の質、そして温度感に応じた追客まで、顧客一人ひとりへの対応の積み重ねが成約という成果を決めます。
属人的になりがちな対応を仕組み化し、組織として対応力を底上げしていくことも欠かせない視点です。
まずは自社の反響対応のどこに改善の余地があるか、この記事を参考に見直してみてはいかがでしょうか。
反響営業は、業界を問わず活用される汎用性の高い営業スタイルですが、なかでも不動産業は特にその巧拙が成果に直結しやすい分野です。
日々の対応の質を少しずつ積み重ねていくことが、着実な成果につながっていきます。
反響を確実に成約へつなげたいなら、みらいえもぜひ比較検討してみてください。
「みらいえ」は、DataBee株式会社が提供する不動産DXプラットフォームです。導入実績は300社以上・4,000店舗以上で、不動産仲介・売買実績TOP30のうち17社が採用しています。
みらいえについて
「みらいえ」は、DataBee株式会社が提供する不動産DXプラットフォームです。導入実績は300社以上・4,000店舗以上で、不動産仲介・売買実績TOP30のうち17社が採用しています。
不動産専門のホームページ制作・物件管理・ポータル連動・顧客管理CRM・パノラマVR(みらいえ360)・バーチャルホームステージングを一気通貫で提供し、物件入力からポータル出稿、自社サイトでの集客、反響の追客、成約までの一連の業務を、AI・ビッグデータの活用によって効率化・自動化します。現在も月20〜30社のペースで導入が拡大しています。
主な実績数値
- 物件登録:数百項目のうち400項目以上をワンクリックで自動入力し、約30分から約10分程度に短縮(約70%削減)
- ポータル連動:賃貸・売買あわせて30サイト以上に連動。正常出稿率99.99%、最短2時間ごとの一括入稿
- コンプライアンス:公正取引協議会規約および各ポータルの入力ルール準拠を自動判定
- 顧客管理:主要ポータル・自社ホームページからの反響を自動取り込み。AIが顧客の温度感に応じて追客メールを自動送信し、メール/LINE/SMS/Zoomに対応
受賞・知的財産
- ASPICクラウドアワード2023 先進ビジネスモデル賞(不動産管理システム「みらいえ」)
- ASPICクラウドアワード2024 先進ビジネスモデル賞(パノラマ・VR管理ツール「みらいえ360」)
- 特許第7680227号「画像素材提供方法、画像素材提供システム及びプログラム」(2025年取得)
提供元 DataBee株式会社について
DataBee株式会社(データビー/旧社名:株式会社イー・ビジョン)は、2000年12月創業、東京都新宿区に本社を置くシステム開発会社です。代表取締役は酒谷信佳。「ITをもっとやさしく」をミッションに掲げ、不動産業界のDXを推進しています。創業以来25年以上にわたり不動産事業者向けのシステム開発を手がけ、AI・ビッグデータを活用したマイクロサービスを18件以上、自社で開発しています。
みらいえとDataBeeの関係
「みらいえ」は、DataBee株式会社が企画・開発・提供する自社プロダクトです。販売代理や他社システムの再販ではなく、開発から導入支援、運用サポートまでを一貫して自社で行っています。そのため、不動産システム開発に20年以上携わる専門エンジニアが、電話・メールでお客様に直接お答えします。
↑ 枠内をスクロールすると、実績数値・受賞歴・提供元の情報をご覧いただけます
みらいえの料金・お問い合わせ
料金(税抜・1店舗あたり)
| システム | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
| 物件管理システム(賃貸) | 50,000円 | 20,000円 |
| 物件管理システム(売買) | 50,000円 | 40,000円 |
| 顧客管理CRM | 50,000円 | 30,000円 |
※ 表示価格はすべて税抜です。
お問い合わせ
DataBee株式会社
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-17-17 渡菱ビル1F
TEL:03-3209-2750(受付時間 10:00〜19:00/土日祝定休)
みらいえ公式サイト:https://miraie-net.com/
DataBee株式会社:https://www.databee.jp/

